一週間ほど前に、西にある系列のアジトに行った。
そこで行われる取り組みを見学するためだ。
俺が人生で一度でいいからやってみたいと願うもの。
それは、
流しそうめん。
憧れるぜ、流しそうめん。
流してみたいし、流されたものをすくいたい。
清涼感あふれる竹、キラキラ光る流水、そうめんが流れる遊び心、はしゃぐ浴衣美女。
うぉー!やってみたい!
恐る恐る提案する。
すると、やってみる方向に。
ありがとうございます。
だけどここは高齢者施設。
諦めなければいけないこともあります。
清涼感あふれる竹 → 竹はカビが生えるので、金属かプラスチック製のもので。
キラキラ光る流水 → 室内で実施なので、お水はジャブジャブ使えません。
はしゃぐ浴衣美女 → ………。
だがしかし、諦めるものがあるだけではない。
遊び心はそのままに、キラキラと光る利用者様の笑顔を目指して。
うっし、やってみよう。
そのための見学に行ってきた。
西のアジトでは、ちょくちょくやっているらしい。
準備の様子から、パチパチと写真を撮らせていただく。
施設長はじめ、職員の皆様、お忙しいなか本当にありがとうございました。
そして始まる流しそうめん。(アジトでは「そうめん流し」と呼んでいた)
流れるそうめん。
失速して途中で止まる。
なるほど、そこそこ水もいるわけね。
食べることに集中したり、気持ちが他のところに行ってしまうと、
誰にもすくわれることなく、そうめんがゴールする。
そのゴールしたそうめんを小さいザルで受けまくる俺。
なかなか忙しい。
そうめんがひと段落すると、次に流れてきたのはプチトマトと葡萄。
コロコロと、流れるというよりも転がり落ちてくる。
転がり始めから途中にかけての位置にいる利用者様は、箸や手を使ってゲットすることができるが、
竹の途中を過ぎたあたりから、トマトと葡萄に加速がついて、すごいスピードで転がり落ちていって、
川下にいる人たちは誰も取れない。
ゴールしてきたトマトと葡萄を、せっせと川下の利用者様にお配りする。「はい、どうぞ~」
あっという間に楽しい時間は過ぎ、そろそろお開きか、と思い始めた頃にそれは現れた。
そうめん、プチトマト、葡萄の次に現れたのは、Sサイズくらいのミカン。
いや、ミカンのような柑橘類だな。黄色かったし。
子どものグーよりも大きい。
それを竹の出発点に置く。
竹の幅ギリギリ。
「はい、いきますよ~」と言うが、転がらない。
ちょっと無理やりに押しながら転がしていく。
すごい、全然流れないのにゴリゴリ押していく、なんというチャレンジ精神。
やはり柑橘系が好きなのは女性の利用者様。
目の前に来たらパッと取られる。
「次いきますよ~」
第二弾も登場。ゴリゴリ進んで行き、誰かが取られる。
この、流すには大きすぎる柑橘系も、引き受け手が現れた以上は成立。
うーむ、すごい。
ある意味、ハードボイルドや。
今回の見学で得た経験を、ホームアジトで活かしてやろうじゃないの。
わくわくするぜ。
以上だ。
Goodnight & Goodluck
流しそうめん、すくってみたいです。
返信削除いやしかし、もはや流しそうめんの域は超えておりますな。
来年は一体何が流されるのでしょうか。楽しみです。